これまで日本人は「金銭的価値」のために働いてきた要素が強かったと感じます。「お金」があることで、物質的な豊さを謳歌しようとしていたのではないでしょうか。しかし、社会が成熟するにつれ、物質的な豊かさだけでは満たされないものがあることに気づいてしまったのです。もっと大事なものがあると。
いま、多くの人は、もっと「人の役に立ちたい」「必要とされたい」と感じています。その証拠に、日本でも「ボランティア」や「寄付」といったものが年々認知されてきています。
また、競争が激化している現在、多くの人、企業が、漠然とした不安を感じ、失敗を恐れながら、生き残りを賭けた戦いをしなくてはならないと感じています。そのため、本来は不可欠な楽しむことや、やりがいをもつことは後回しにされ、勝ち続けることが目的になってしまっている現状を目のあたりにします。この状況にわれわれは危機感を持っています。働くこと・生きることに意義や意味、ひいては喜びを感じなければ良い世の中になっていかないと考えます。
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